ブルドッグというユニークな顔をしている犬がいます。ところでアリにもブルドッグアリというユニークな名称のアリがいます。

そんなユニークな名前を聞いただけでも、さぞかしユニークな姿・形をしているのではないかと思う人も多いのではないでしょうか。

確かに、ブルドッグアリは、飼育器などでペットとして飼っている方も多いといいます。ここではそんなブルドッグアリについて、詳しくご紹介いたします。

ブルドッグアリの生態

いかついキバとは対照的な愛くるしい目

普通のアリは、頭と胴体の2か所がくびれた形状をしています。一方、ブルドッグアリの場合には頭と胴体、それと尾の部分という3か所がくびれているのが大きな特徴といえます。

大きさとしては、通常のアリの3倍程で3cm前後になります。なのでアリの中では、かなり大きなアリといえるでしょうね。
とくに頭の先に付いているキバは、ちょうどクワガタ虫のキバにそっくりです。おまけにそのキバで噛まれるとオオムカデに噛まれたくらいに痛いといいます。

それにお尻には毒針もあるので、その毒針に刺されるとそれこそ救急車で病院行きです。ただしその一方では、目が丸い目なのでとても愛くるしいのです。そのため、ペットとして飼っているという人も結構いらっしゃいます。

オーストラリアの乾燥地帯に生息するアリ

ブルドッグアリが生息しているオーストラリアは、ハワイ諸島と同じような緯度に当たるので相当暑い国です。

それに加えて、ジメジメした地域よりも乾燥した地域を好むというような習性もあります。ちなみに日本でも、こうした特殊な生き物を扱っているペットショップで買い求めることも可能です。
生き物の中での分類については、ハチ目アリ科キバハリアリ亜科に属しており別名ではキバハリアリとも呼ばれています。とくに頭にある大きな目は、視覚面でも優れており獲物を適格に捉えることができます。

しかも、頭の先にあるキバで獲物を捕まえながら、尾にある毒針で突き刺すという習性があるので、ペットとして飼う際には気を付けたいですね。

普段はユーカリの木の根の辺りに巣を作る

ブルドッグアリの主食は、コアラと同様にユーカリになります。そのためユーカリは、ブルドッグアリにユーカリの蜜を提供する代わりに、ユーカリ自身も守ってもらうというブルドッグアリとユーカリとは共存関係にあります。

その代りユーカリの葉が大好物のコアラは、ブルドッグアリに守ってもらっているという共存関係は存在しませんよ。

普段は、ユーカリの木の根元当たりに巣を作って生息しています。

しかも働きアリは、ユーカリの蜜を食べながら、昆虫などを捉えて女王アリに提供するといった役割分担のようなものがあります。万が一、動物や人間が巣にうかつに近づくとアリが集団で襲ってくるので要注意です。

ココが危険!頭の先のキバよりもお尻の毒針に注意

現地では殺人アリとして恐れられている

ブルドッグアリの頭にあるキバは鋭いので、どうしてもキバばかりを警戒してしまうかもしれませんね。ところが、キバで噛まれると痛いだけなのですが、お尻にある毒針に刺されると痛いどころでは済みません。

とりわけブルドッグアリの毒は昆虫の中でも強い毒性があるといいます。
ちなみに人間の場合においても、ハチに刺されてアナフィラキシーショックにかかる人がいるといいますが、このブルドッグアリも同様です。

ブルドッグアリの毒針で毒を体内に注入されると大変です。おまけに、コアラ見たさに無暗にユーカリの木にでも近づいた際には集団で襲ってきます。万が一30か所以上アリの毒針に刺されると、人間でも命が危ないといいます。まさに、恐ろしい殺人アリといえるでしょうね。

オーストラリア旅行の際には要注意

オーストラリア旅行に行った際に注意が必要な生き物といえば、海水浴な水辺で注意が必要なのはワニや毒クラゲなどが挙げられます。

また陸地では、毒グモや毒ヘビが挙げられます。とくに日本ではマムシやハブ程度ですが、オーストラリアともなると何種類もの毒ヘビが生息しています。

まとめ

ここでは、ブルドッグアリについて詳しくご紹介してみました。オーストラリアに旅行に行く際には、毒ヘビやワニだけでなく、殺人アリ・ブルドッグアリにも気を付けたいですね。

ブルドッグアリの他に、このアリも超危険です。