セミといえば、夏になるとミンミンと鳴いてうるさいものですが、アフリカに生息しているブレヴィサナ・ブレヴィスというセミは、その鳴き声のピークが120デシベルに達するといいます。
ちなみに60〜70デシベルになると、うるさく感じる音のレベルです。従ってその鳴き声のレベルは、うるさいを超えたレベルであるのは一目瞭然です。
ここでは、そんなブレヴィサナ・ブレヴィスについて詳しくご紹介いたします。
目次一覧
ブレヴィサナ・ブレヴィスの生態
世界一うるさいといわれるセミ
ブレヴィサナ・ブレヴィスの鳴き声は、120デシベルにもなるのでうるさいというレベルをはるかに超えています。例えば車に乗っているとクラクションの音が聞こえることがありますが、そのクラクションでさえ100デシベル程度です。
しかも、130デシベルを超えると肉体的に苦痛を感じるレベルであるといいます。そもそもセミは何故鳴くのかといえば、成虫になってからのセミの寿命は短いので、メスに自分の居場所を知らせるオスの求愛行動であるといいます。
それにしても、オーバーアクションともいえる驚異的な求愛行動ですね。
見た目は色鮮やかなセミ
ブレヴィサナ・ブレヴィスは、日本で夏の季節に木にたかっているアブラゼミのようなブランン一色のセミとは違って色鮮やかなセミです。
主な色としては、緑と赤・黒の色が斑状に配色されています。
そのため、とても色鮮やかで毒ヘビのように気持ち悪いという印象は全くありません。
こうしたブレヴィサナ・ブレヴィスの鮮やかな色彩も他のセミにアピールする大きな要因と成り得るでしょうね。
ココが危険!ブレヴィサナ・ブレヴィスの鳴き声は救急車や消防車のサイレンのレベル
鳴き声による騒音難聴
日常茶飯事のようにして大きな騒音を耳にしていると、騒音難聴という身体的な障害を蒙るようになります。
とくに製造工場などでは、機械の騒音による騒音難聴というのは起こりやすいといえます。
このブレヴィサナ・ブレヴィスの鳴き声の場合においても、120デシベルもの大きな鳴き声なので近所でいつもそんな大きな鳴き声を聞いていると騒音難聴になる可能性があるでしょうね。
このブレヴィサナ・ブレヴィスの鳴き声の120デシベルと同様の音圧といえば、救急車や消防車のサイレンがそうです。家の中に居ても救急車や消防車がすぐ近くの道路を走るとうるさいものです。
しかも、1日当たりの許容基準にすると9秒程度しか耐えられないといわれています。この騒音難聴の具体的な症状としては、そのうちに大きな音でも聞こえなくなったり耳鳴りが酷くなって眠れなくなるといいます。
音響外傷を引き起こす
ブレヴィサナ・ブレヴィスのような大きな鳴き声は、上述したよな騒音難聴だけでなく音響性外傷という聴覚機構が損傷を受ける場合もあります。
人間の耳は、50デシベル程度の音圧までは普通の音として耐えられますが、それ以上の音圧はうるさく感じたり音圧に耐えられなくなります。
おまけに、人間の耳の中には鼓膜というのがあります。この鼓膜の振動で音を感知するようになっているのですが、音圧が酷い場合には鼓膜が炎症を起こす鼓膜炎という症状になってしまう恐れもあります。
もちろん騒音対策として、耳栓をしたりヘッドホンをするなどの対策は可能です。ところが、120デシベルという音圧にもなると、耳栓やヘッドホンでも長時間耐えることはできないでしょうね。
まとめ
ブレヴィサナ・ブレヴィスというセミは、見た目は普通のセミとは違って赤や緑の色がとても色鮮やかなセミなのです。
しかしながら、セミが成虫になってからの寿命が短いとはいっても鳴き声だけは御免蒙りたいですね。